この本の最大の特徴
本書は、経営論や成功法則を体系的に語るビジネス書ではありません。1ページほどの短編が240篇以上連なる構成で、本田宗一郎が講演・執筆・対談などで語った生の言葉がそのまま収録されています。入れ歯を拾った話から人情を説き、歌舞伎町での遊び方がわからなかった経験から「老害の本質」を説く——その飾らない語り口にこそ、この本の力があります。技術者として、経営者として、一人の人間として、隙のない本音が詰まっています。
著者からのメッセージ
「成功とは99%の失敗に支えられた1%である。前世紀の考え方から一歩も出られない先輩からいい社員だなんていわれるようじゃ、その先輩以上に伸びやしない。若者らしく勇気をもっていろいろ経験し、視野をひろめろ」
核となるメッセージ
・成功は99%の失敗に支えられた1%——失敗を恐れず挑戦し続けることが前提 ・やりたいことをやれ——上司の顔色をうかがって萎縮して生きる人間は時代に通用しない ・知恵は謙虚に聞くことで入ってくる——若い社員にも「これはどうなってるんだ」と素直に聞けることが強み ・発明は恋愛と同じ——熱中と執念が技術を生む ・一人ひとりの可能性は、本人が思う以上に遥かに大きい
読者の声
「金言がいっぱい。本田宗一郎が言うと、言葉の重みが違う」(好評) 「1ページ単位の短編なのでスキマ時間に読みやすく、何度でも開ける」(好評) 「1985年の著作を改題・再構成したもので、文章か講演録か判然としない部分があり読みにくい箇所もある」(批判)
こんな人におすすめ
✓ やりたいことがあるのに踏み出せず、燻っている方 ✓ 上司や組織の空気に合わせすぎて、自分を見失いつつある方 ✓ 技術・ものづくりに情熱を持ち、本田宗一郎の仕事観に触れたい方 ✓ 毎日少しずつ読める、座右に置ける一冊を探している方 ✓ 時代を超えて語り継がれる経営者の肉声を知りたい方
この本の真価
1ページという短さの中に、体系化された教えではなく「生きた体験から滲み出た本音」が宿っています。ビジネス書として読むより、折に触れて1篇ずつ開き、その時の自分と照らし合わせる使い方が最も効果的です。時代は変わっても、本田宗一郎の言葉が今も色あせないのは、理論ではなく人間そのものが語られているからです。
経営者でなくても使える
製造業・技術職はもちろんのこと、「仕事とは何か」「遊びとは何か」「人生の妙味とは何か」を問い直したいすべての世代に開かれた一冊です。短編形式のため通読も拾い読みも自由で、手の届く場所に置いておくほど価値が増す性質の本です。
「やりたいことをやれ」——それは命令ではなく、エール
生涯を通じて技術と格闘し続けた男が残した言葉は、励ましであり、挑発であり、自分自身への誓いでもありました。「若い人がエネルギーを思いきり何かにぶつけている姿を、わたしは美しいと思う」——この一文に込められた本田宗一郎の眼差しが、本書全体を貫いています。
ページ数
271ページ
出版社
PHP研究所
発売日
2005/9/5
著者
本田 宗一郎
著者プロフィール 1906年(明治39年)、静岡県生まれ。小学校卒業後、東京の自動車修理工場「アート商会」に入社。1928年に独立し浜松アート商会を設立。その後、東海精機重工業でピストンリング製造に挑戦。1946年に本田技術研究所、1948年に本田技研工業を設立。妻の自転車に余剰エンジンを取り付けたことがオートバイ開発の出発点となったことは有名なエピソード。「ドリーム」「スーパーカブ」を次々に開発し、1961年にはマン島TTレースで1〜5位を独占完全優勝。1964年にF1参戦、翌年のF1メキシコGPで初優勝。1972年、マスキー法規制に世界で初めて合格する低公害CVCCエンジンを発表。1989年、日本人初のアメリカ自動車殿堂(AHF)入りを果たし、1991年、84歳で逝去。
著者ページ
準備中