この本の最大の特徴

「こんな私の履歴書、見たことない」——連載時から読者の間でそう語り継がれた一冊が、10年後の軌跡を加えて文庫化されました。ヤミ米・カンニング・留置所・社内の商品横流し・経営乗っ取りの危機と、通常の自伝では到底書けないエピソードが惜しげもなく綴られています。破天荒な失敗の連続の中に、ニトリの成長を支えた「ロマンとビジョン」「愛嬌と度胸」という経営哲学が自然に浮かび上がってくる構成です。

著者からのメッセージ

「ここまでニトリを成長させることができたのは80%が運だと思っている。だがそれは偶然の産物ではない。運は、それまでの人間付き合い、失敗や挫折、リスクが大きい事業への挑戦など、深くて、長く、厳しい経験から醸成されるものでもある」(「はじめに」より)

章構成

第1章 勉強嫌いの落ちこぼれ — 極貧の幼少期、川に突き落とされ、ヤミ米を届けて高校補欠合格 第2章 歌手になろうとした青年時代 — 短大進学後に歌手を夢見、先生を尾行、取り立て屋のアルバイト 第3章 何をやってもうまくいかない — 営業マン失格、広告会社クビ、女性問題、留置所体験 第4章 日本に「豊かな生活」を実現したい — 創業、看板に「偽り」、融資引き出しの苦労、倒産品の安売り勝負 第5章 師匠の教えを指針に — 経営の師・渥美俊一先生との出会い、ペガサスクラブから逃げ出す 第6章 試練は終わらない — 本州進出の挫折、スカウト組による乗っ取り危機、拓銀・山一の破綻 第7章 ロマンとビジョン、愛嬌と度胸 — 東証1部上場、100店達成、短所ではなく長所を伸ばす哲学 文庫オリジナル章「あれから10年」 — 連続増収増益で世界一、グローバル展開、大規模M&A、2032年に向けての構想

核となるメッセージ

・「運は創るもの」——運は偶然でなく、深い経験の積み重ねから醸成される ・短所を直すより長所を伸ばせ——欠点あるを喜び、長所なきを悲しめ ・手間のかかることは社内でやり、簡単なことは外に出す「多数精鋭主義」がニトリの成長の源泉 ・ロマン(夢)とビジョン(具体的目標)の両立が、長期の経営に不可欠 ・まずゴールから考える——創業当初から続くニトリの企業文化の根幹

読者の声

「ここまでぶっちゃけてしまっていいのかという破天荒さ。修羅場を笑い話にしてしまう器が魅力」(好評) 「28期連続増収増益を達成した会社の創業者が、これほど失敗を語れる本は他にない」(好評) 「成功体験の強調が目立ち、経営の実践的ヒントは薄め。ビジネス書としての学びを期待すると物足りない」(批判)

こんな人におすすめ

✓ 学歴・スペックに関係なく、人生を切り拓いていきたいと思っている方 ✓ 経営者として、失敗の連続を経験しながらも諦めずにいる方 ✓ ニトリがどのように日本一の家具チェーンになったか、その舞台裏を知りたい方 ✓ 成功談より「失敗の中にある本音」を読みたい方 ✓ 2015年の連載・旧版を読んでおり、その後10年の軌跡を知りたい方

この本の真価

自伝の多くは「成功体験のショーケース」になりがちです。しかし似鳥昭雄の語りは一貫して逆で、恥ずかしいほどの失敗を隠さず、自分を笑い飛ばしながら話し続けます。村上龍が「壮絶だが、明るい。人を喜ばせるのが何よりも好き。それが似鳥さんの人生であり、哲学だ」と評したとおり、この明るさと器の大きさこそが読み終えた後に残るものです。

経営者でなくても使える

「どんなつまらないと思われる仕事でも、全力で取り組め」「変化を誰よりも早く先取りするのがプロ中のプロ」——著書の巻末に収録された「プロフェッショナル心得帳」は、職種・役職を問わず仕事への姿勢を問い直すための言葉が並んでいます。

度胸と愛嬌さえあれば、人生はなんとかなる

高校全滅、大学カンニング、留置所体験、営業クビ……いくつかのマイナスを抱えた起点から、年商4,000億円企業をつくり上げた人物の一代記です。「攻めの人間は歳をとらぬ。守りの人間はどんどん老いていく」というメッセージは、現状に一歩踏み出せない全ての人への強烈なエールになっています。

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Amazon 運は創るもの

ページ数

312ページ

出版社

日経BP 日本経済新聞出版

発売日

2025/12/5

著者

似鳥昭雄

著者プロフィール 1944年、樺太生まれ。高校入試は全不合格(最終手段でヤミ米を届け補欠合格)、大学入試はカンニングで入学するという破天荒な学生時代を経て、1967年、23歳で「似鳥家具店」を札幌で創業。経営難の中、1972年の米国視察が転機となり、「日本の家庭に豊かな暮らしを届ける」というビジョンを確立。その後一貫して成長を続け、28期連続増収増益・年商約4,000億円の日本最大家具チェーンを築いた。現在はニトリホールディングス会長。

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